
HDD(ハードディスク)を使用している方に向けた記事です。
このような方におすすめです。
- OS起動時のスピードが遅くなったと感じる方。
- データへのアクセスが鈍くなったと感じる方。
- その他の処理などが重くなってきたと感じる方。
本記事では、Windowsの標準機能から使えるデフラグメンテーションの手順を紹介します。別途アプリをインストールは不要なのでお手軽です。
それでは、みていきましょう。
「デフラグメンテーション」とは?
断片化されたデータを整理することが目的になります。データファイルは、まとめて一か所に保管されていないからです。
データ保存を繰り返すことで、HDD内のデータファイルはいろいろな場所に移されます。例えるなら、綺麗に陳列された本棚へ後から適当にコミックを入れることでマンガが散らばってしまうイメージ。
その結果、データのファイルを探す手間が増えてしまい、読み込みに掛かる時間が長くなります。再度、本棚を綺麗に陳列して時間の短縮を図ります。
尚、SSDにはデフラグメンテーションが必要ないと言われています。理由の詳細は、「SSDのデフラグ自動機能を無効にする方法【Windows10】」からご覧できます。
デフラグの必要性と正しく使う方法
メリット | 断片化されたデータを整理してアクセス速度が改善。パソコンのパフォーマンス向上。データ読み込み時間が短縮できるうえ発熱量を抑えられるメリットもあります。 |
デメリット | HDDに負荷をかけるために、寿命が短くなると言われている。(毎日はNGだけど、月に1回の実行なら許容範囲だと思います。) |
デフラグメンテーションを行う前に不要なファイルは削除します。必要ないデータまで整理しても、後で削除するんだったら意味がないですから。
不要ファイルを削除する手順は、「ディスクのクリーンアップとは?効果や実行する手順を紹介【Windows10】」にて紹介していますので、よかったらご覧ください。
HDDをデフラグメンテーションしてみよう【手動と自動の各手順】

Windows11とWindows10のそれぞれ紹介します。
Windows11
次の手順です。
Windows11のタスクバー上にある「スタート」ボタンを右クリックして、「エクスプローラー」を押します。

「PC」 → 「該当のドライブ」を右クリック → 「プロパティ」の順番にクリックします。

「ツール」タブ → 「最適化」の順番にクリックします。

次に、該当のHDDを選択して「最適化」を押したらデフラグが始まります。(※デフラグにかかる時間は、HDDの容量やデータの分散状況によって異なります。)

以上で、HDDのデフラグを手動で実行できました。
ドライブの最適化画面まで開けます。「有効にする」を押します。

「スケジュールに従って実行する(推奨)」に✓マークを付けたら自動化になります。次に「頻度」と「ドライブ」の設定をして完了です。(※✓マークを外したら、自動設定の解除になります。)

以上で、HDDのデフラグを自動で実行できました。
Windows10
次の手順です。
「スタート」ボタンを右クリックして、スタートメニューを表示させます。

「エクスプローラー」をクリックします。

左側メニューから「PC」 → 「該当のHDD」を右クリック → 「プロパティ」の順番にクリックします。

「ツール」タブ → 「最適化」の順番にクリックします。

該当のHDDを選んで、「最適化」のボタンをクリックしたらデフラグが始まります。

以上で、HDDを手動でデフラグできました。
「ドライブの最適化」の画面まで表示したら、「設定の変更」をクリックします。

「スケジュールに従って実行する(推奨)」に✓マークを付けたら、自動設定が完了です。「頻度」にてスケジュールの設定が可能で、「ドライブ」にてHDDの選択ができます。
(※自動化の解除は、✓マークを外すだけです。)

以上で、HDDを自動でデフラグされます。
さいごに

ここでは、HDDのデフラグメンテーションの手順と必要性について紹介してきました。
パソコンの高速化はストレスの軽減に繋がります。現状のスピードに満足できない場合は、SSDが最適ですが、HDDからSSDへ交換する手順は難しいです。ただし、交換した後に体験するパソコンの超高速化はHDDに戻れなくなりますので、非常におすすめします。
SSDに交換する手順は、「DELLの古いノートパソコンを2.5インチSSDに換装!交換の手順とアイテムを紹介」にて紹介していますが、参考までにご覧ください。自分で交換できない方には、「PCホスピタル(ドクター・ホームネット)」にて作業依頼する方法もありますが値段はかかります。
尚、デフラグメンテーション用の別途アプリを探している方には、「Wise Care 365(WiseCleaner)」があります。アプリの詳細は、「「Wise Care 365 Free」の無料ダウンロードと初心者向けの簡単な使い方」にてどうぞ。
以上でおわり。